【SIM解説】楽天モバイルってどんなSIM?

楽天モバイルのイイところ!

高速データ通信容量を使い切っても、最大1Mbpsでデータ使い放題!

楽天モバイルにはスーパーホーダイというプランに加入することでデータ容量を使い切っても最大1Mbpsで通信可能となります。

その他のMVNOではデータ容量を使い切ってしまうと128kbpsや200kbpsといった低速通信の利用を余儀なくされます。メールやメッセージアプリくらいならなんとかなりますが、ゲームや動画視聴はほぼ絶望的になります。

しかし1Mbpsあればよっぽど容量の大きな通信をしない限りは快適に通信できるレベルと申し上げて差し支えありません。普通にスマホを使う分には1Mbpsに制限されていることに気づかないでしょう。

ただしこの1Mbps通信には条件があって、お昼(12:00~13:00)と夕方(18:00~19:00)は対象外となっています。この時間帯は高速通信を使い切ると300kbpsの速度となります。

その制約を差し置いても高速データ通信を使い切った後の最高1Mbps通信保証はとても心強いサービスです。

アサギ

低速時でも1Mbps通信が保証されているから、使いすぎちゃったときでも安心感が違うね!

料金プランがある程度自由に組める!

楽天モバイルには主に2つのプランがあります。

1つめは「スーパーホーダイプラン」

2つめは「組み合わせプラン」

楽天モバイルとしては「スーパーホーダイプラン」をオススメしていますが、それぞれに特徴がありますので簡単に説明していきたいと思います。

「スーパーホーダイプラン」

「スーパーホーダイプラン」はdocomo回線の通話SIMだけを扱うプランになります。

CMで「月額1,480円で使える!」と謳っているヤツですね。

月額1,480円で使うには毎月2GBのプラン(プランS)となります。

「2GBはちょっと少ないかなぁ……」と感じるかもしれませんが、先ほど説明した「データ容量を使い切った後でも最大1Mbpsで通信可能!」という楽天モバイル最大のメリットを受けることができるプランなので、コストパフォーマンスを考えると業界最高レベルかと思います。

さらに国内通話も10分以内は何度かけても無料となりますので、なんだかんだで家族や職場と電話で連絡することが多い方なら素直にスーパーホーダイプランにすべきです。

CMの表現にツッコミをいれるとしたら、正しくは「毎月2GBの高速データ通信が使えるプランが2,980円のところ、いろいろな割引が最大限適用されれば毎月1,480円で使えるようになります!」と言わなければなりませんね。実際そうなんですから。

割引の内容は以下の通りです。

  • 楽天会員になり楽天IDと楽天モバイルを紐づけることで24か月間、毎月500円引き。
  • 最低利用期間3年間の契約で24か月間毎月1,000円引き、2年間の場合は毎月500円引き。

これらが組み合わさって最大1,500円引きとなり、2,980円⇒1,480円という価格が実現するわけです。

さて、サラっと説明しましたがこの「スーパーホーダイプラン」で割引を受けるには「2年縛り」または「3年縛り」を選択する必要があります。

スーパーホーダイプラン自体は最低利用期間は1年で設定されているので「割引など不要だ!」という方は長期割をつけなければ1年間の契約を完了するだけで違約金の呪縛からは解放されます。しかし常識的に考えてそんなに頻繁に契約を変更することは普通はありませんから、2年縛りを選択して毎月500円割引してもらったほうが賢明じゃないでしょうか?

問題があるとしたら「割引は契約開始から24か月間しか適用されない」という点でしょうか。

つまり3年縛りを選択した場合は契約開始から2年間は割引額が大きいものの、最後の1年は割引が切れてしまうので2GBプランの場合は割引なしの毎月2,980円で使わないといけないことになります。その間に解約すると契約解除料として9,800円とられてしまいますのでご注意ください。

ただし一度契約期間を過ぎればそれ以降は契約解除料はとられませんので、その点は他のサブブランド系SIMよりも良心的だと思います。

「組み合わせプラン」

「組み合わせプラン」は一般的なMVNOのプランとほぼ同じ内容となっています。

こちらの場合はdocomo回線に加えてau回線も申し込み可能となっています。さらにデータ専用SIMやSMS機能付きSIMの申し込みも可能です。

楽天モバイルのページではしきりに「スーパーホーダイプラン」への変更をプッシュしていますが、この「組み合わせプラン」に適しているユーザーは以下の通りです。

  • 日常的に外出先などでモバイル通信を使って動画を見たりデータをダウンロードしたりしない
  • 電話も自分からかけない(かかってくるのを受けることが多い)
  • Wi-Fiが使える環境にいることが多い

こうした項目にあてはまる場合はMVNOへの適正が高いので、楽天モバイルを利用する場合でも「組み合わせプラン」を選んだほうが安く済むことが多いです。

「組み合わせプラン」なら特別な割引制度がない代わりに、使っているうちに料金があがってしまったりすることもありません。何年使ってもかわらず一定の料金で使い続けられる安心感があります。

そのかわり「低速時1Mbps保証」と「何度でも10分まで無料通話」は組み合わせプランでは適用されませんのでご注意ください。(そもそも高速データ通信の枠を使い切るような派手な使い方のユーザーには向かないプランなのでね……。)

イメージとしてはとにかく毎月の維持費を安くしたい方や、実家のお父さん・お母さんのスマホ代をなるべく安くしてあげたい!と考えている方に向いています。

アサギ

スマホの使い方として電話もかけるしモバイル通信も使いたいユーザーは「スーパーホーダイプラン」がいい感じだね。

逆にあまり使わないから維持費を抑えたいという場合は「組み合わせプラン」で安い料金を一定額で負担する方式がオススメだね。

楽天モバイルの気を付けたいところ

楽天会員の登録はほぼ必須

楽天モバイルは楽天グループのサービスのひとつとして位置づけられているので、楽天会員のIDとの連携が前提でサービスの提供が行われています。

すでに楽天のサービスを使っていて会員になっているのであれば全く問題ありませんが、楽天会員になっていろいろなメールやサービスのお知らせが来るのが鬱陶しく感じる人もいるかもしれませんのでご注意ください。

もちろん会員にならずとも楽天モバイルを利用することは可能ですが、その場合は楽天モバイルを選択するメリットがほとんどありませんので別のMVNOサービスを一緒に検討したほうがいいでしょう。

スーパーホーダイプランの割引期限に注意

楽天モバイルのサービスのウリにしている「低速時も1Mbpsで使える!」というサービスはスーパーホーダイプランのみ利用できるものになっています。

スーパーホーダイプランはどちらかといえばキャリアのプランに近い内容となっており「最初は安く、一定期間後は割引が切れて高くなる」という設定になっています。

最初の2年間は割引のおかげでお得な料金で使えますが、2年を過ぎると料金形態が変わり「組み合わせプラン」よりも割高になる点に注意してください。

楽天回線への対応に注意

楽天モバイルは2019年10月よりMNOとして楽天回線の提供を開始します。

それにともなって既存ユーザーの楽天回線SIMへの変更を進めていくことを表明していますが、楽天回線は現状だとSIMフリースマホ(SIMロック解除済みスマホ)でなければ利用できません。

例えばスーパーホーダイプランのSIMをdocomoスマホで利用していたり、組み合わせプランのSIMをauスマホで使っている場合、楽天回線に切り替えるとしたらSIMフリースマホに乗り換えるか、今使っているdocomoスマホ、auスマホをSIMロック解除する必要が出てきます。

2019年9月に中古スマホも含めたキャリアに対するSIMロック解除義務化が始まる予定ですのでスムーズに施行されれば問題ないのですけどね。

もしdocomoスマホやauスマホを流用しようと考えている方はいちおう注意しておいてください。

アサギ

それ以外にも楽天のサービスは少し独特な面があるから、内容をしっかり確認したうえで利用しようね。

【まとめ】結局楽天モバイルってどうなの?

楽天モバイルのメリットとしてはスーパーホーダイプランでの「データ通信速度1Mbps保証」と「国内通話10分まで無料」という2つの柱でしょう。

さらに楽天グループということもあり、楽天モバイルを契約することでSPUにより他のサービスでの楽天ポイントの獲得数が上昇するので楽天系のサービスを利用している方ならかなりオススメのMVNOであるといえます。

さらに自社回線の提供開始で回線速度の向上も見込めますので、とにかく将来性は非常に高いブランドであるともいえます。

スマホの使い方によって「スーパーホーダイプラン」と「組み合わせプラン」から最適なものを選ぶ必要はありますが、割引の期間やサービス内容の有無さえきちんと把握していれば特に問題になるような点もありません。

特にオススメなのはSIMフリースマホとの組み合わせですね。

楽天回線の提供開始とともにそのメリットをすぐに活かせるSIMフリースマホをぜひ狙って使っていきましょう!

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