◆au◆
auはキャリアの中でもっともややこしい状態になっています。
それは発売時期によって利用できるMVNOが異なるという特徴があるからです。
現在は以下の4つのタイプにわかれています。
◎不要(au系)
⇒2017年8月以降に発売された機種は法令により「同一回線内においてはSIMロック解除をしなくても別のSIMを利用可能」という仕様になっています。
つまりauの機種ならau回線を利用しているMVNOや格安SIMであれば、SIMロック解除をしなくてもそのまま乗せ換えできるということになります。今、いちばん乗り換えがラクチンなのはこの年代の機種です。アップルでいえばiPhone8以降のモデルが該当します。
SIMロックの解除をしなくても乗り換えられるのはとってもラクチンだね!
これからスマホを新しくしたい人も2017年8月以降の機種を選ぶのがオススメだよ!
◎不要(非VoLTE)
⇒現在の音声通話サービスはVoLTEと呼ばれる「高音質でスピーディーな発着信が特長の次世代音声通話サービス」が使われています。
このVoLTEは2014年の冬モデル以降に販売された機種に採用されています。
つまり2014年冬モデルよりも前に発売された機種はVoLTEに対応していないということになります。(このページでは非VoLTE機種と呼んでいます)
このため非VoLTE機種とVoLTE対応機種では使用するSIMカードが異なります。
非VoLTE機種は通話に「CDMA 1X WIN」という3G回線を使用しており、これによりSIMロック解除をしなくてもそのままMVNOや格安SIMに乗り換えることができます。
しかしながらKDDIは2022年3月末をもって3G回線サービスの終了をすでに発表していますので、非VoLTE機種でMVNOの利用を考えている方はサービス終了のタイミングにご注意ください。
この年代のスマホだとAndroidOSのバージョンも4.0クラスになるから、どうしてもちょっと古めの印象になるね。
バリバリ動かすのはさすがにキツくなってくるけど、スマホを分けて特定の相手との連絡に使いたい場合など「サブスマホ」としての需要は一定数あるし、なにより初期投資を抑えてもう1台スマホを持てるというのが最大のメリットだよ!
◎不要(専用SIM)
iPhoneは例外的にSIMロック解除をしなくてもMVNO・格安SIMに乗せ換えられるモデルがあります。
それはLTE通信に対応しているiPhone5以降の機種です。
たとえばiPhone専用のSIMとプロファイル(通信設定)を用意しているUQmobileやmineoであれば専用SIMを利用することでSIMロック解除せずに乗り換えられます。
これにより3Gでの通話に対応しているiPhone7以前は専用SIMで、2017年8月以降に販売されているiPhone8以降の機種はそのままau系のVoLTE SIMに乗り換えることが可能となっています。
実はiPhoneに関してはさほど苦労することなくMVNO・格安SIMに乗り換えができてしまうということです。
MVNOに限って考えれば無理してSIMフリーのiPhoneを選ぶ必要はありません。
よくあるのが「子供用のスマホ」として選ばれる事例だね。
型落ちのiPhoneでSIMロック解除されていないモデルであれば中古市場でかなり安く入手することもできるし、「あえてスマホにのめりこませないため」に型落ちのiPhoneを選ぶ人もいるよ。
◎必要
さて、au機種でMVNOのSIMに乗せ換える際に最も厄介なのが「VoLTE対応だけどそのままじゃMVNOにできない機種」です。
具体的には2014年冬モデル~2017年7月までに発売されたモデルです。
これらのモデルは仕様によりSIMロック解除をしない限りauのSIMしか使えません。(au系の回線を利用しているMVNOもそのままではSIMカードを認識できず使用不可)
つまりこれらの機種から乗り換える条件は
- 現在auを契約していて自分でSIMロック解除を申請できる方
- すでにSIMロック解除された中古機種を購入した方
に限られます。ハッキリ言ってかなり厳しい状況です。
今後のauの対応次第では条件が緩和される可能性もありますが、現状ではSIMロック解除必須の世代のモデルに軽い気持ち手を出すことは控えたほうがよさそうです。
どうしてもこの年代に該当する機種を利用したい場合は、中古スマホ店でSIMロック解除済みの端末を入手するか、auと契約をしている間に自分自身でSIMロック解除の手続きを行う必要があることを覚えておきましょう。
この世代のスマホは中古で購入することはオススメしません。
現在進行形で利用されている方はSIMロック解除をしたうえで、auから乗り換えてください。
◆docomo◆
docomoの各機種はSIMロック解除をしなくてもdocomo系の回線を使用しているMVNOにそのまま乗せ換え可能です。
このことからdocomo機種はMVNOユーザーの間でも人気が高く、中古店でもauやsoftbankの機種と比較して高値で取引されるモデルも多くあります。
あえてSIMロックを解除してau系やSoftbank系の回線のSIMカードを入れることも可能ですが、通信ができなかったり電波を掴んでも不安定になるなどメリットがほとんどないのでオススメしません。
docomoはMVNOのサービスにいち早く対応したキャリアだよ。
ほぼすべてのスマホがSIMロック解除しなくても乗り換えができるというのは大きなアドバンテージになるね!
◆Softbank◆
Softbankは取り扱うMVNO業者が少なかったこともありスタート当初はかなり小さめのスタートでした。
しかし今ではmineoやLINEモバイルなどメジャーなMVNOも回線プランを提供したこともあり存在感を増してきています。
現状ではSoftbank版のiPhoneを安く運用したい場合に使うケースがほとんどですが、中古端末が安く入手できるぶん初期投資を抑えるということも可能なので、これからスマホを持つという方やお子様が持つはじめてのスマホとして選んでも素晴らしいコストパフォーマンスを発揮できます。
ソフトバンク回線のMVNOはやっぱりiPhoneで利用するのがオススメ。
中古ショップでも比較的流通量が多く、他のキャリアよりも安価に入手できるから初期費用を抑えて使いやすいぞ。