なんでMVNOの料金は安いんだっけ?
MVNOはヴァーチャルなので実際に電波を飛ばす設備の点検や維持コストはキャリアほど負担しているわけではありません。大方を負担しているのはあくまで設備を持っている大手キャリア側です。
また極力店舗を持たず、サポート窓口もメールやチャットに絞ることで余計な人件費やコストを省きまくっています。
店舗がないということは基本的にweb上で申し込むことになるのですが、意外なことにwebで申し込むという行為に抵抗があったり(契約ごとは対人にこだわる人とかね)、そもそもwebでの申し込み方法がわからないという方はかなり多いです。
その手のユーザーは最初からふるいにかけられてターゲットユーザーから除外されているんですよね。中高年向けによくあるパソコン教室のキャッチコピーのように「手とり足とり親切に教えます!」とは真逆のスタンスです。
OCNモバイルONEなど一部の資金や人材に余裕のあるグループ会社系が運営するMVNOでは相談窓口を設けており「ふるいおとされてしまったユーザー」を囲う動きもありますが、それにも限度があります。MVNOの基本は「自分でなんとかできるユーザー歓迎!」なんです。
まとめると、MVNOが低価格で実現できるである理由は
サポート・必要経費を極限まで抑え、それを料金でユーザーに最大限還元しているから安い!
ということになります。
なるほど……。知識があればサポートはいらないもんね。
とはいえトラブル発生時はきちんと対応してもらえるから、そこは安心して欲しい。
MVNOって2年縛りはないの?
MVNO各社ではSIMカードだけではなくスマホ本体とSIMカードを一緒に販売する「端末セット」も展開しています。契約をする場合、端末料金は一括払いや24回払いを選択することができる点もキャリアと似ています。
しかしMVNOで扱われているスマホはすべてSIMフリーであり、使うSIMカードはユーザーによって自由に変えられるので特に2年縛りという概念はありません。
ただし、音声通話付きのSIM(通話ができるSIM)の場合は決められた期間(6か月か12か月が多い)は利用しないとほとんどの場合損をすることになります。
例えばIIJmioの場合は12か月以内に解約すると「音声通話機能解除調定金」が発生すると契約に記載されていますし、mineoの場合「最低利用期間はありません」としておきながらも12か月以内に別の事業者にMNP転出(番号そのままで乗り換えること)をすると1万円以上の契約解除料を請求されます。これ以外のMVNOも期間や請求される金額はいろいろですが何らかのペナルティがあります。
どうしてもサービス内容に納得できないという場合は仕方ないとしても、そんなに頻繁に事業者を変更する必要は通常ありません。1年くらいなら普通に使っていればすぐに過ぎますので問題ないでしょう。
一方で「データ通信専用SIM」には違約金がかかりません。(今後変わるかもしれないので申し込み前に念のため規約を確認のこと)
SIM自体に電話番号は一応わりあてられますが、もちろん音声通話はできないので解除手数料・調停金・MNPの事務手数料などを考慮する必要がないからです。
極端な話1か月で解約しても問題ありません。(そんなに短い期間で解約する前にSIM契約の必要性を十分検討しろ!って話だが・・・)
結論としては、もともとSIM単品での契約が可能なMVNOでは2年縛りはありません。
ただし、楽天モバイルやUQモバイルなど一部の事業者には独自のプランで利用期間を提示しているものもありますので、それはまた別途みていくことにしましょう。
MVNOや格安SIMに申し込むときはプランの内容もちゃんと把握しておかないとね!
なんとなくっていう理由でオススメプランを選択してしまうと、せっかくの格安料金に余計なオプションがつけられてしまい格安のうまみが打ち消されてしまうこともあるから要注意!
プランの内容はしっかり確認しておこう。