【UQモバイル=auスマホ専用】という認識は正確ではない
auと同じKDDIグループが運営しているUQモバイル。
使われている回線がauの通信網と同じものなので、端末そのままの乗り換えはauのスマホしかできないと思っている方も多いかもしれませんが、それは正確な表現ではありません。
なぜなら、今では複数のバンドに対応しているスマホが増えてきているからです。
このバンドさえ合致すれば、スマホの機種を問わず他社の回線でも通信可能になります。
したがってSIMロック解除をした端末であれば、au以外で発売されたスマホでもUQモバイルで通信することは可能なんです!
ちょ、ちょっと待って!
バンドってなあに?
スマホで通信するのに電波を使っているのは知っているね?
その電波にもいろんな種類があって「バンド1」とか「バンド3」とか名前がついているんだよ。
へぇ~。それがキャリアの垣根を超えて使えるっていうお話なのね?
でも電波なんてそのうちのどれか1つが使えればいいんじゃないの?
もちろん1つだけでもいいんだけど、バンドにも得意なエリアとか場所が存在しているんだ。
1つしか使えない状態だと、エリアによっては通信がしにくくてなかなかつながらなかったり、速度が低下して快適に使えなかったりするから、多くのバンドに対応しているスマホのほうが安心して使えるわけさ。
複数の周波数帯の電波を束ねて安定した通信ができる「キャリアアグリゲーション(CA)」という単語も最近よく聞くんじゃないかな?
あー、なんか聞いたことあるような無いような・・・。
つまりなるべく多くのバンドに対応しているスマホなら、どんな通信会社でも安定した通信ができるって認識でいいのかな?
まぁ、そういうこと!
まずは3大キャリアが現在提供しているバンドを確認してみよう。
各キャリアの対応バンド一覧
docomo | au | Softbank |
---|---|---|
バンド1(2.0GHz) | バンド1(2.0GHz) | バンド1(2.0GHz) |
バンド3(1.7GHz) | バンド11(1.5GHz) | バンド3(1.7GHz) |
バンド19(800MHz) | バンド18(800MHz) | バンド8(900MHz) |
バンド21(1.5GHz) | バンド26(800MHz) | バンド11(1.5GHz) |
バンド28(700MHz) | バンド28(700MHz) | バンド28(700MHz) |
バンド42(3.5GHz) | バンド42(3.5GHz) | バンド42(3.5GHz) |
出典:各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について(総務省)
さて、各社の提供しているバンドを一覧表にしてみたよ。
う~ん、結構いろいろな種類があるんだね……。
この他に本当は3Gの対応や他の細かい周波数帯もあるんだが、今はメインとなる4G/LTEの主力バンドだけで話を進めることにしよう。
さて、並べてみるとあることに気づかないか?
そうだねぇ、細かな違いはあるけど共通しているバンドもそこそこ多い気がするかな?
その通り!
例えばauとSoftbankを比べた場合
バンド1、バンド11、バンド28、バンド42
と計4つのバンドが合致しているんだよね。
2018年現在、バンド42はTD-LTE方式ということもあってまだ対応しているスマホもごく少数だけど、そのほかの3つが使えれば電波の特性を生かして広い範囲をカバーできるから、つながる場所も多くなって実用的になるってわけ。
特に新しい機種の場合バンド28に対応しているかどうかは要チェック!
なぜならバンド28はただいま絶賛整備中の700MHzを使った帯域になっていて、近い将来に本格的な運用がスタートすることが決まっているんだ。
今はまだ基地局の数も少ないけれど、整備が進んでいけば通信品質がグッと良くなるから今のうちにチェックしておけば先取りできるぞ!
※実は700MHz利用推進協会というものがすでに存在しており、あなたの家にも近いうちにパンフレットが配布されるはずです。(地デジとの電波干渉が発生する可能性とその解決を約束するような内容のものです)
通信各社の力の入りようがよくわかりますね。
★バンド28に対応しているSoftbank機種★
- Huawei Mate10pro
- Xperia XZ2
- AQUOS R2
- Huawei nova lite2
- Xperia XZ1
- HTC U11
- AQUOS R
- Nexus6P
- iPhone6s/SE/7/8/X
細かい話をすればバンド41というWiMAXで使われている周波数帯もSoftbankとauのどちらも使えるものなので、それが入るスマホならもう少し安定するかもしれない。
バンドの後ろにかいてあるGHzとかMHzって何なの?
それは周波数といって電波がどの帯域を使っているかを表すもの。
簡単に言うと周波数が低ければ電波が回り込みやすくなるから建物や障害物に強いし、反対に周波数が大きいと一度に多くのデータを扱えるというメリットがある。
この両方を組み合わせることでビルばかりの大都市でも、山間にある田舎でも電波の届く範囲をまんべんなくカバーできるようになってんだね。
なるほど……。
つまりバンド1だけの対応だと、室内とか障害物がある場所で通信しにくくなっちゃうってことか!
下手すりゃ圏外になることもありうるね。
地下街とか建物の奥まったところにあるお店で電波が入らなかった経験ってあるでしょ?
あー・・・、そういえば池袋のロッテリアに入ったらアンテナ1本だけになっちゃったことがあったよ。
そういうことだったのか~!
あとバンド1は利用者がとても多いから混み合っていて速度的にも不利と言われているんだ。
だから他のバンドと組み合わせて安定して早く通信できるほうがいいよね。
【余談】現状で最強クラスのバンド対応数を誇るのはiPhoneXとiPhone8
2018年現在で最強のスペックを誇るiPhoneXとiPhone8ですが、対応するバンドの数もかなり多くなっています。
列挙してみると
- バンド1(docomo、au、Softbank)
- バンド3(docomo、Softbank)
- バンド8(Softbank)
- バンド11(au、Softbank)
- バンド18/26(au)
- バンド19(docomo)
- バンド21(docomo)
- バンド28(docomo、au、Softbank)
- バンド42(docomo、au、Softbank)←iPhone8で新しく対応!
に対応しているという形になり、もはや死角はありません。
これほどまで多くのバンドに対応しているスマホは他に無く、次いで多いのがXperiaになります。
機種の好みはあれど、電波の掴みやすさだけを考えればiPhoneは非常に優秀なスマホであることがわかりますね。
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いろいろなスマホをUQモバイルで使おう
さて、バンドに対する理解も深まったところでそろそろ本題にいってみよう。
もともとは「UQモバイルを使うにあたってau以外のスマホでも実は大丈夫ですよー」という話をしていたね。
それってつまり「使いたいスマホのバンドがUQモバイルの提供しているバンドと重なっていればOK」っていうこと?
お、理解が早くて助かるわ。
キャリアの縛りさえなくなれば電波自体の種類は限られているわけだから、あとは合うが合わないかの差でしかないんだよね。
でもそれならほとんどのスマホはバンド1に対応してるんだから問題ないんじゃないの?
そう感じるかもしれないけど、注意したい点がある。
それはauの現行SIMである「au VoLTE SIM」への対応だ。
4G回線を利用した高品質な通話に対応してるau VoLTEは、当然ながらスマホ側の対応も必須になる。
対応していない場合はどうなるの?
シンプルに「電話できない」という事態になる。
じゃあVoLTEじゃない3Gを使って通話する古めのスマホの場合(UQモバイルでいう『マルチSIM』以外のヤツ)はどうなのかというと、auとdocomo/Softbankで使用している方式がそもそも全然違うから通話機能を使うこと自体不可能。
だから4G回線を利用したau VoLTE対応端末じゃないとキャリアの垣根を超えた「通信&通話OK」という乗り換えができないんだよ!
そりゃ困る・・・。
ちゃんと対応しているかどうか調べておかないと~!
つまりUQモバイルの動作確認リストに記載されているスマホは
- au VoLTEによる通話
- auのモバイルデータ通信
の両方がひと通り使えましたよ、というお墨付きがもらえたスマホということだね。
VoLTEに対応していれば通話もクリアだし、スマホでよく通話する人ならその点も恩恵を受けられると考えていいと思うよ。
なるほど!
契約前に必ずチェックしておこう!
auスマホとの違いは?
じゃあauスマホとの違いは何かあるのかっていう話になるんだけど、そこには埋められない大きな差がある。
そ、それは一体なに??
いわゆるプラチナバンドと呼ばれる「バンド18/26」の存在だ。
さっき紹介したバンド1と違って電波が回り込みやすい特性があり、室内や奥まった場所でも安定した通信ができるのが特徴なんだけど、このバンドはいまや日本の人口カバー率99%を誇るauの主力電波になっている。
ふむふむ……。
そしてこのバンド18/26は基本的にauスマホしかサポートしていないんだよ。
最近の一部SIMフリーでようやく対応しているものがチラホラでてきたかな~って程度だから、このバンドが使えるかどうかがauスマホとそれ以外のスマホの明確な差として現れる。
つまりdocomoスマホやSoftbankスマホでUQモバイルを使う場合は、その主力電波を欠いた状態で利用するしかないってことなんだね……。
確かに残念な事実だけど、そこまで悲観することはないと思うよ。
よっぽどな状況じゃなければバンド1だけでも割となんとかなるし、さっき示したバンド28対応機種みたいに、Softbankの機種でもバンド18/26に対応している機種もわずかながら出始めているよ。
★バンド18/26に対応しているSoftbank機種★
- Huawei Mate10pro
- AQUOS R2
- HTC U11(OSがAndroid7.1以降で対応)
- Galaxy S6edge
- 503LV(法人向け)
- iPhone6s/SE/7/8/X
なるほど、これらの機種ならauのプラチナバンドである「バンド18/26」も利用できるから、ずっと安心して乗り換えできるね。
今後高機能なSIMフリースマホがたくさん登場して、多くのバンドが利用できるようになれば、自然とこんなややこしい問題からは解放されるだろうね。
もともとiPhone派のユーザーにとってみれば全然関係ない問題だし、困った時はiPhoneにしておけば間違いないっていうことも覚えておきたいわね!
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docomo/SoftbankからUQモバイルへの乗り換えはメリットと注意点を把握すべし!
最後にau以外からUQモバイルに乗り換えるメリットと注意点を整理しておこうと思います。
まずはメリットから。
★docomo/softbankからUQモバイルに変更するメリット★
- キャリアの料金プランよりも安い価格でスマホを使うことができる。
- UQモバイルはSoftbankのスマホで動作確認を行っている数少ない格安SIMなので、安心して乗り換えられる。
- docomoの通信網を利用している一般的なMVNOよりも通信品質が高い。(現実問題として、MVNOの場合はお昼や夕方に速度の低下が発生している)
- キャッシュバックキャンペーンの対象になる。
こうしてみると、docomoユーザーというよりもSoftbankユーザーに対するメリットのほうが大きそうだね。
そうだね。
MVNOのメインはほとんどdocomo回線なので、docomo端末を安く使うならやっぱりMVNOにすべき。無理にUQモバイルに変更して通信バンドを減らすよりも、素直にdocomo回線で運用したほうが通信の安定感的にも正解だろうね。
でもよく考えてみたらSoftbankスマホならUQモバイルよりもYmobileのほうが相性が良いんじゃないの?同じSoftbank回線なんでしょ?
確かにそうなんだけど、公式ページの動作確認端末リストがほとんど海外SIMフリースマホばっかりで実際にSoftbankのスマホが使えるのかどうかよくわからんのよね。iPhoneは問題なく使えるけど・・・。
周波数的にはYmobileもバンド1,3,8,28,41を使っているから問題ないとは思うんだけど、確証がないからここではあえて触れてないです。
予想で「たぶんいけるはずです!」っていう不確定な情報をお伝えするよりも、確実な情報をお届けしたいもんね。
それも踏まえて次は注意点を。
★docomo/softbankからUQモバイルに変更する際の注意点★
- UQモバイルはauの通信網を利用しているので、au以外の端末では一部の周波数の電波(プラチナバンド)を利用できない。
- 一般的なMVNOよりも縛りの期間(解約手数料のかかる期間)が長く、通信プランも割高な場合が多い。
- 必ずSIMロック解除をしなければならない。
さっきも出た通り、docomoのスマホならIIJmioとかmineoのようなdocomo系のMVNOを利用したほうが相性もいいし、SIMロック解除もしなくていいから乗り換えがラクだよね!
特にdocomoユーザーの場合はUQモバイルを使う理由がほとんどないと言えます。
いくらUQモバイルの通信速度が速いといえども対応バンド数の少なさが足を引っ張ることになるので積極的な推奨はできません。
結局のところau以外のスマホを使っているユーザーがUQモバイルに変更するシチュエーションとしては
Softbankを使っているユーザーが節約目的で乗り換える
っていうところになりそうだね?
もちろんSoftbankユーザーがdocomo系MVNOを使ってもいいんですが、いかんせん動作確認が全然とれてないという現状にぶちあたります。
個人ブログやSNSで人柱的に「docomo系SIM大丈夫でした~」みたいな報告をチラホラ見受けますが、それが長期的に利用可能なのかどうかはしっかりと見極めなければなりませんし、やるにしてもすべて自己責任になりますからね。
そういう意味でも、UQモバイルはSoftbankスマホでの動作確認を公表している貴重なSIMってことだよね?
ちゃんと使えるかどうかをSIMの提供側が確認してるっていうのはデカいからね。
Softbankからの乗り換えを確実に実行するならUQモバイルにしときたいね。
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【まとめ】他社からUQモバイルにするポイント3つ
1.代理店の実施するキャッシュバックを確実に受けるべし!
どうせ乗り換えるなら、もらえるものはキッチリもらっておきたいからな!
auからの乗り換えではキャッシュバック対象外になるので、ここはdocomoやSoftbankの強みを生かしてしっかりとキャッシュバックをもらってオトクにのりかえしよう!
2.利用頻度の少なめなユーザーこそUQを狙うべし!
現状のキャリアの料金体系だと、ほとんど使ってない人でも4,000円~5,000円くらいかかっちゃうのが実情。
それはかなりモッタイナイ!
UQモバイルなら1年目は1,980円~と割安で使えるし、2年目以降も2,980円~という低料金にもかかわらずキャリアと変わらない高速回線でスマホが使えるから、普段はあんまり使わないけどスマホはちゃんと持っておきたい!っていう人にこそUQモバイルを勧めたいね!
3.対応バンドが限られることを注意すべし!
au以外のスマホでUQモバイルを使うと、モバイル通信は基本的に【バンド1】を使うことになるよ。
ビルの谷間や地下街での通信が多くなるとちょっと不利だけど、逆にそういう場所ではほとんどスマホを使わないっていうライトユーザーならあまり関係ない話だね。
UQモバイルなら動作確認済み端末がとても多いから、auだけじゃなくてdocomoやSoftbankを使っている人にも乗り換えチャンスがあります!
単純にスマホ維持費を抑えたいなぁっていう人こそUQモバイルはオススメだね!
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