MVNOはクレジット決済が基本
スマホを持つ際の選択肢としてすっかり定着してきたMVNOですが、まだまだ多くのユーザーが依然としてキャリアのまま使い続けている現状が続いています。
筆者はその原因の一つに「決済手段の少なさ」という壁があると感じています。
多くのMVNOは事務作業の簡略化などを理由に、決済方法をクレジットカードに限定しています。
その影響でクレジットカードを使わないユーザーには、そもそもMVNOに乗り換えてもらうこと自体ができない状況になっています。
そこで今回はMVNOの決済手段について、あらためて各事業者が用意している決済方法の比較をしていきたいと思います。
クレジット決済以外の決済手段を提供している場合、どんな手段があるのかがわかればよりMVNOへの理解が進むことと思います。
もし決済方法でMVNOへの移行を悩んでいる方の参考になれば幸いです。
クレジット決済以外でメジャーなものといえば銀行の口座が引き落としてくれるヤツだよね!
いわゆる「口座振替」のことだな!
これなら銀行口座さえあればクレジットカードがなくても申し込み可能だ!
主要MVNOの決済手段一覧
ブランド名 | 取扱回線 | クレジットカード | 口座振替 | サイトリンク |
---|---|---|---|---|
UQモバイル | au | ○ | ○ | UQモバイル |
mineo | docomo au softbank | ○ | × | mineo |
LINEモバイル | docomo au softbank | ○ | × | LINEモバイル |
IIJmio | docomo au | ○ | × | IIJmio |
DMMmobile | docomo | ○ | × | DMMモバイル |
OCNモバイルONE | docomo | ○ | △ | OCN モバイル ONE |
BIGLOBEモバイル | docomo au | ○ | × | biglobe SIM |
Y!mobile | ワイモバイル | ○ | ○ | Y!mobile |
nuro mobile | docomo au softbank | ○ | × | nuro mobile |
Nifmo | docomo | ○ | × | Nifmo |
U-mobile | docomo softbank | ○ | × | U-mobile |
楽天モバイル | docomo au 楽天(順次) | ○ | ○ | 楽天モバイル |
イオンモバイル | docomo au | ○ | × | イオンモバイル |
J:COMモバイル | docomo au(セットのみ) | ○ | × | J:COMモバイル |
まぁ……わかってたことだけど、こうしてみると口座振替ってほとんど使えないよな。
変にこだわるくらいならさっさとクレジットカード作っちゃったほうが早いぜ……。
そうだよね……。
今なら年会費無料のカードも多いし、働いていれば誰でも作れるしね…。
口座振替が可能なのは【UQモバイル】【Y!mobile】【楽天モバイル】
1.UQモバイル
Q.クレジットカードがなくても申し込めますか?
A.はい、口座振替でのお申し込みも可能です。ご本人様名義の金融機関の口座が必要となります。
さすがはUQモバイル。KDDI傘下というだけあって口座振替も用意されているぞ。
こういうところは大手グループの強みを生かせているよね!
ただし!条件があって、これがすげー面倒なんだ。
これってつまり口座振替で申し込みしたい場合はわざわざ窓口まで行かないといけないってこと?
その通り。
オンラインでの手続きに比べて面倒くさいうえに、圧倒的に時間もかかる。
だから口座振替は普通にオススメできません。
2.Y!mobile
口座振替でのご契約は、ワイモバイルのショップでのみお申込みいただけます。
【ご用意いただくもの】
- 運転免許証やパスポートなどの本人確認書類
- 印鑑(認印で可・シャチハタは不可)
- 口座名義、口座番号がわかるもの(通帳、キャッシュカードなど)+金融機関お届け印
- 機種購入代金
これもメンドクサイのは店頭でしか申し込みの受付ができないということ。
犯罪などに不正利用されないための対策なのかな?
基本的にはクレジットカードを持っている人向けのサービスだからねぇ。
確かにこれらを用意してわざわざお店に行くのは面倒かも……。
つまりY!mobileもオススメできないっていうことだ!
3.楽天モバイル
事務手数料、月額基本料のお支払いに、ご契約者 本人名義の銀行口座からの引き落とし(口座振替)をご利用いただけます。
※SIMカード1枚につき1契約での提供となり、お一人様につき5契約までとなります。お支払い方法で口座振替を選択の方は、お一人様につき2契約までとなります。
※毎月の引き落とし時に、手数料100円(税別)をいただきます。
※口座振替を指定した場合の、端末/アクセサリー費用のお支払いに関してはこちらをご確認ください。
※口座振替の場合、楽天スーパーポイントによる支払いの対象外となります。
※端末・アクセサリーの購入金額が一定金額未満の場合、お選びいただけるお支払い方法はクレジットカード/デビットカード払いのみとなります。
楽天モバイルも口座振替が利用できるけど、なぜか手数料として引き落としごとに100円かかるという謎仕様……。
これ絶対「楽天カード」への誘導を狙ってるでしょ!
同じサービスを受けているのにクレジットカードじゃないだけで余計な費用を取られるのってなんか納得できんよなー。
という理由で楽天モバイルも口座振替はオススメしません。
それ以外のSIMはできないの?
mineoは運営元のケイ・オプティコムが提供するネット回線「eo光」に加入している場合は、それに付帯させる形で支払い方法をまとめることができます。つまりeo光に加入しているユーザー限定でクレジットカード以外の支払いも可能というわけだ。それ以外の一般ユーザーは不可だね。
OCNモバイルONEも「クレジットカード払い以外の支払い方法をご希望の方はオペレーターにご相談ください」とか書いてあるけど、実際はクレジットカードしかダメなんだ。オペレーターに言ってもそう言われるぞ。
自分のクレジットカードを利用するということもオンライン申し込みにおいて大事な本人確認を兼ねているんだね。
イオンモバイルの場合は家族間程度であれば他人名義のクレジットカードでも申し込み可能だから、たとえばお父さんのカードで奥さんや成人した子供の回線を申し込むことはできるぞ。
あとはLINEモバイルの場合のみLINE Pay残高での決済も認めているので、LINE Payを使える状態にしたうえで、残高にある程度の金額をチャージしておくことでクレジットカードなしでの運用も可能だ。これについては今後詳しく記事にして改めて紹介したいと思います。
で、結局多くのMVNOは口座振替できない、と……。
残念ながら先ほど挙げた3社以外はクレジットカードのみとなっている。
おとなしくクレジットカードを用意しよう。
【結論】オンラインで素早く乗り換えを完結させるためにクレジットカードはほぼ必須である!
クレジットカード決済が主流になっている要因として
- オンライン上で安全にカード番号のやり取りができるようになった
- システム的に料金の収集漏れが発生しない
- 支払い方法を絞ることで管理コストを抑える
など事業者側にとってメリットが大きいことが要因と考えられる。
口座振替など他の決済方法を認めてしまうと、その管理でコストがかかってしまって低価格で通信サービスを提供しにくいということになってしまうんだね!
ごく一部の格安SIMは口座振替にも対応しているけど、申し込みまでに時間がかかったり、手数料が発生したり、クレジットカードと比較してメリットがあまりにも少ない!
理由があってどうしてもクレジット決済できないっていう人なら仕方ないけど、MVNOにスムーズに移行するためにもクレジットカードはなんでもいいから1枚は持っておきたいね!