2018年8月15日の日経電子版の記事によると、総務省は2019年7月から大手キャリアに対し中古スマホを含む自社スマホのSIMロック解除義務化をすすめていることが伝えられています。
総務省は2019年7月から、割安な中古のスマートフォン(スマホ)を購入した消費者がどの通信会社でも選べる体制を整える。
NTTドコモなど通信大手3社に、自社が販売したスマホを他社の通信網でも使えるようにする「SIMロック解除」を義務付ける。
携帯電話市場を巡っては大手の寡占が続いており、格安会社への移行をしやすくして競争を促す。
2018/8/15 17:58日本経済新聞 電子版より
これまでさんざんキャリア陣営(特にau)には渋られてきた「中古スマホのSIMロック解除」がやっと国のテコ入れによって完全解禁されます。
中古スマホのSIMロック解除が可能になれば、中古市場でのスマホの売買が相当加速する見込みです。
これまで日本国内でモバイル端末を入手する方法といえば「本体とセットで購入する」というのが当たり前でした。今でも多くの方がその方式でモバイルの契約を行っています。
これは携帯電話(ガラケー)時代の契約方法が現代のスマホにもそのまま踏襲されてしまっているから。
これだけ自由にSIMカードが選べたり中古スマホやSIMフリースマホが買える時代になってもなお、悪しき慣習として残ってしまっているのが現状です。
そしてモバイル事情に詳しくない人(老年世代だけではなく、若い女性や関心の低い壮年世代の男女含む)を中心に、結果的に割高な価格でスマホや携帯電話を使い続けるハメになっています。
さらに悪いことに、そういう方々に限って使い続けているものをなかなか手放したりせずに「このままでいいよ」と思ってしまうのです。
これは行動経済学の用語で「現状維持バイアス」と呼ばれており、現状に大きな不満点や問題がない場合、「いまより使いやすくなりますよ」とか「今よりも料金が安くなりますよ」と言われても現状維持を選ぶ人が多いという心理作用です。
しかし中古スマホでもSIMロックが気軽に解除できる時代が来たら、今よりも自由にMVNOや格安SIMを選べますし、消費者の選択肢がグーンと広がることになります。
キャリアの仕打ちに冷や飯を食わされてきた中古販売店も今回の政策によって息を吹き返すいいチャンスになるでしょう。これまでは外国人相手にSIMフリースマホの販売をすることで糊口をしのいできたところも多いでしょうが、今回の方針転換によって日本人向けに中古スマホを売り込むことが容易になります。
これまで中古スマホに手を出すことを渋ってきた層にもSIMロック解除のメリットとMVNOをセットで売り込むことで高いコストパフォーマンスをアピールすることができます。
SIMロック解除の義務化によってスマホを今よりも気軽に自由に売り買いすることができれば、今よりもさらに簡単に機種の変更をすることもできるようになります。
今回の政策によってやっと諸外国のモバイル事情に日本が追い付きはじめた、といったところでしょうね。
MVNOを選ぶなら今から始めておこう!
MVNO各社もこの流れにのっていろいろなキャンペーンやお得な施策を打ってくることが予想されます。
いざ始まってからどこのSIMにしようか悩み始めると、どこがいいのかわからなくて選びにくくなってしまいますし、申し込みも混み合ってくるのでスムーズな手続きができない恐れもあります。
なので!SIMロック解除義務化が開始される前から良さそうなMVNOに目をつけておきましょう。
特にキャンペーンページをこまめにチェックしておくことで、一番オトクに乗り換えできるタイミングを見極めることができます。
このサイトでもキャンペーンの情報は随時更新していきますので、このビッグウェーブに乗り遅れないように今のうちから情報収集をしておきましょう!